「金持ちは軍隊に入りたがらない。靴はダサいし、制服はかゆい。金持ちは革命やテロにもあまり関わらない」

- 1947年11月14日~2022年2月15日(74歳没)
- アメリカ合衆国出身
- 政治風刺作家、ジャーナリスト、ユーモリスト
英文
”Rich people don’t like to be in the military. The shoes are ugly and the uniforms itch. Rich people don’t go in much for revolution or terrorism, either.”
日本語訳
「金持ちは軍隊に入りたがらない。靴はダサいし、制服はかゆい。金持ちは革命やテロにもあまり関わらない」
解説
この名言は、P・J・オロークによる階級と暴力、快適さと政治行動の関係を冷笑的に描いた皮肉である。彼は、富裕層が軍隊、革命、テロといった身体的・精神的に不快を伴う活動を避ける傾向にあることを、ユーモラスな描写を交えて述べている。
「靴がダサい」「制服がかゆい」といった表現は、富裕層の生活基準や快適さへの執着を戯画的に誇張しており、軍務や武装闘争のような苦難を伴う集団行動とは、まるで対極にある生活感覚を浮き彫りにしている。ここには、政治的・社会的変革に身を投じるのは、むしろ貧困や不満を抱える階層であるという現実的な観察も含まれている。
この言葉は、暴力的な政治運動や社会不安がどこから生まれるか、そして誰がそれに関与するかについての洞察を、笑いと逆説によって伝えるものである。オロークはここで、「金持ちは何かを変えようとはしない。なぜなら、すでに自分が快適だからだ」という冷酷な真理を、軽妙な文体で明示している。社会構造や権力の所在を問う上で、極めて示唆に富む皮肉である。
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