「生まれ変わったキリスト教徒(回心したクリスチャン)をからかうのは、高性能のライフルとスコープを使って乳牛を狩るようなものだ」

- 1947年11月14日~2022年2月15日(74歳没)
- アメリカ合衆国出身
- 政治風刺作家、ジャーナリスト、ユーモリスト
英文
”Making fun of born-again Christians is like hunting dairy cows with a high powered rifle and scope.”
日本語訳
「生まれ変わったキリスト教徒(回心したクリスチャン)をからかうのは、高性能のライフルとスコープを使って乳牛を狩るようなものだ」
解説
この名言は、特定の宗教的集団を批判することの容易さを皮肉った表現である。オロークは「回心したキリスト教徒」を揶揄することを、まったく抵抗しない乳牛を銃で撃つのにたとえ、それが不公平で安易すぎる行為であると指摘している。つまり、対象があまりに無防備であるため、風刺や批判としての価値すら乏しいというニュアンスが込められている。
背景には、アメリカ文化における宗教的保守層とリベラル派の対立がある。特に「ボーンアゲイン・クリスチャン」は政治的にも社会的にも目立つ存在であり、リベラル派の風刺や嘲笑の的になりやすかった。オロークはその状況を冷静に観察し、「からかうのは簡単すぎる」と逆に批評している。
現代に応用すれば、この言葉は風刺や批判の対象の選び方に関する警句とも解釈できる。あまりに簡単に攻撃できる対象を嘲笑しても、社会的洞察や知的価値は生まれない。オロークの発言は、ユーモアや風刺が本当に力を持つのは、困難で複雑な対象に挑むときであるという示唆を含んでいるのである。
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