「クウェート・シティは実のところ華麗ではないが、どこかエプコット・センターのような雰囲気がある。美しいとは言えない。しかし印象的ではある。それはアブダビやドバイほど突き抜けてはいないが、ほぼそれに近い」

P・J・オローク(画像はイメージです)
P・J・オローク(画像はイメージです)
  • 1947年11月14日~2022年2月15日(74歳没)
  • アメリカ合衆国出身
  • 政治風刺作家、ジャーナリスト、ユーモリスト

英文

“Kuwait City is not gorgeous, actually, but it’s got a kind of Epcot Center thing going for it. It’s not pretty. But it’s striking, I’ll give it that. It’s not as over-the-top as Abu Dhabi or Dubai. But nearly.”

日本語訳

「クウェート・シティは実のところ華麗ではないが、どこかエプコット・センターのような雰囲気がある。美しいとは言えない。しかし印象的ではある。それはアブダビやドバイほど突き抜けてはいないが、ほぼそれに近い」

解説

この言葉は、中東の都市クウェート・シティに対する批評的かつ風刺的な印象描写である。「Epcot Center」という比喩を用いることで、人工的で未来的、かつややテーマパーク的な都市景観を連想させている。この表現は、都市の本物らしさや自然さよりも、演出された外観や象徴的構造物が目立つ様子を示している。

また、「not pretty. But it’s striking」という対比が示すように、美的価値と視覚的インパクトの違いが意識されている。つまり、この都市は洗練されているとは言いがたいが、目を引く奇抜さがあるという評価である。そして最後の「not as over-the-top as Abu Dhabi or Dubai. But nearly.」という表現は、湾岸諸国の都市開発競争への皮肉を込めたものであり、贅沢や派手さを追求する都市の姿勢に対する冷ややかな視線が読み取れる。

この名言は、現代都市の外観主義、富の誇示、国家ブランディングの在り方に対して、P・J・オロークらしいユーモアと批判精神を持って言及したものといえる。外見は魅力的だが、何か空虚さを感じさせる都市空間の存在を象徴する一言である。

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