「政府にあらゆる問題の解決を求めるのは、妻に料理と掃除、子育て、家計のための副業、双方の両親の世話、そして芝刈りと雨どい掃除まで頼むようなものだ」

- 1947年11月14日~2022年2月15日(74歳没)
- アメリカ合衆国出身
- 政治風刺作家、ジャーナリスト、ユーモリスト
英文
“If you ask the government to solve all of your problems, it’s a bit like asking your wife to cook and clean, to raise the children, to hold down a second job to help with the family finances, to keep her parents happy and well and keep your parents happy and well, and to also – to do the lawn and clean the gutters.”
日本語訳
「政府にあらゆる問題の解決を求めるのは、妻に料理と掃除、子育て、家計のための副業、双方の両親の世話、そして芝刈りと雨どい掃除まで頼むようなものだ」
解説
この名言は、政府に対して過剰な期待や要求を抱くことの無理と非現実性を、家庭内のたとえ話で皮肉たっぷりに表現している。P・J・オロークは、妻という一人の人間に無限の役割と責任を背負わせる滑稽な状況を引き合いに出し、政府も万能ではなく、負担の限界があることを示している。
特に「料理・掃除・子育て・副業・双方の両親のケア・芝刈り・雨どい掃除」といった長い羅列は、要求がエスカレートしていく様子をコミカルに演出しつつ、聴き手に「これは無理だ」と思わせる効果を狙っている。この構造により、政府に万能を求める発想自体が現実離れしているという批判が際立つ。
この名言は、大きな政府に対する懐疑や、自己責任と自助努力の重要性を訴える自由主義的視点を含んでおり、政治の役割は限界をわきまえつつ機能すべきだという主張にも通じる。オロークは、極端な要求を風刺によって誇張することで、政府と市民の関係性をより現実的に見つめ直す視点を提供している。
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