「もし私が2004年の『アメリカ雇用創出法』に賛成票を投じた議員だったなら、それは邪悪な国際組織によって我が国に押しつけられたのだと主張するだろう」

- 1947年11月14日~2022年2月15日(74歳没)
- アメリカ合衆国出身
- 政治風刺作家、ジャーナリスト、ユーモリスト
英文
“If I were a congressman who had voted for the American Jobs Creation Act of 2004, I’d claim it was forced on our country by a sinister international organization.”
日本語訳
「もし私が2004年の『アメリカ雇用創出法』に賛成票を投じた議員だったなら、それは邪悪な国際組織によって我が国に押しつけられたのだと主張するだろう」
解説
この名言は、政治家が自らの政策決定に対して責任を取らず、外的要因に責任を転嫁する姿勢を痛烈に皮肉ったものである。P・J・オロークは、2004年の「アメリカ雇用創出法(American Jobs Creation Act)」が保守・自由市場派の理想とはかけ離れた内容であり、説明しづらい妥協の産物だったという事実を踏まえ、あたかも政治家が「悪の陰謀」のせいにして言い訳するしかないほど恥ずべき法案だったと揶揄している。
この発言には、政策の複雑さと矛盾、そして議員たちが有権者の前で見せる建前と実態のギャップが凝縮されている。オロークは「邪悪な国際組織」という極端かつ荒唐無稽な比喩を用いることで、政治家の責任回避の滑稽さを強調している。
さらにこの名言は、国内政策に対する国際圧力(WTOやOECDなど)への過剰な依存や恐れ、そしてそれを隠れ蓑にする政治手法への警鐘とも読める。オロークは、政治的選択の責任は最終的に自国の政治家にあることを、笑いの中に込めて強調しているのである。
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