「私は民主党員だったことは一度もない。共和党から毛沢東主義者になり、そしてまた共和党に戻ったのだ」

- 1947年11月14日~2022年2月15日(74歳没)
- アメリカ合衆国出身
- 政治風刺作家、ジャーナリスト、ユーモリスト
英文
”I was never a Democrat. I went from Republican to Maoist and then back again.”
日本語訳
「私は民主党員だったことは一度もない。共和党から毛沢東主義者になり、そしてまた共和党に戻ったのだ」
解説
この名言は、P・J・オロークによる政治的アイデンティティの揺らぎと、それを自嘲気味に語るユーモアに満ちた発言である。通常、政治的な立場は保守(共和党)とリベラル(民主党)の間で語られることが多いが、オロークはその枠を超えて「共和党から毛沢東主義者へ」という極端な振れ幅を示すことで、政治思想の不確かさや時代による変遷を風刺している。
毛沢東主義(Maoist)は、共産主義の中でも特に急進的で革命的な思想を指す。それと共和党という資本主義保守の代表との往復は、理想主義と現実主義の激しい往還を象徴しており、同時に若者にありがちな急進的思考と、大人になってからの保守的反動を戯画的に描いているとも読める。
この言葉は、政治信条の形成が一貫性よりも経験や失望、皮肉といった感情によって左右されることを示しており、政治的ラベルの無意味さや、「どの立場にも満足できない知識人のジレンマ」を浮き彫りにしている。オロークはこの発言を通して、政治とは信仰ではなく、知的格闘と皮肉の対象であるという立場を明快に表している。
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