「私は鉄のカーテンの向こう側で多くの時間を過ごしたが、彼らの車はひどいものだった」

P・J・オローク(画像はイメージです)
P・J・オローク(画像はイメージです)
  • 1947年11月14日~2022年2月15日(74歳没)
  • アメリカ合衆国出身
  • 政治風刺作家、ジャーナリスト、ユーモリスト

英文

“I spent a lot of time behind the Iron Curtain, and their cars were abysmal.”

日本語訳

「私は鉄のカーテンの向こう側で多くの時間を過ごしたが、彼らの車はひどいものだった」

解説

この名言は、冷戦時代の共産圏の生活水準や工業製品の質の低さに対する痛烈な皮肉である。P・J・オロークは、「鉄のカーテンの向こう側」、すなわち旧ソビエト連邦や東ヨーロッパ諸国に滞在した経験を踏まえて、共産主義体制下で生産された自動車の質がいかに劣悪であったかを印象的に語っている。

ここで言う「abysmal(ひどい)」という言葉には、単なる性能の悪さだけでなく、非効率な計画経済や官僚主義の限界を象徴する意味が込められている。つまり、自由市場のない社会では製品の質も向上しないという、オロークの自由主義的立場がにじんでいる。

この言葉は、物質文化の違いからイデオロギーの欠陥を炙り出すユーモアの一例であり、自動車という身近な例を通じて、政治体制の優劣をわかりやすく示す風刺として機能している。かつての共産圏の実態を知る人々にとっては、その記憶と共鳴する皮肉な真実として響くだろう。

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