「私は読むのがうまい。英語専攻だったから」

P・J・オローク(画像はイメージです)
P・J・オローク(画像はイメージです)
  • 1947年11月14日~2022年2月15日(74歳没)
  • アメリカ合衆国出身
  • 政治風刺作家、ジャーナリスト、ユーモリスト

英文

”I read good. I was an English major.”

日本語訳

「私は読むのがうまい。英語専攻だったから」

解説

この名言は、自己皮肉と教育批判を交えたユーモアである。オロークは「I read good」という文法的に誤った表現をわざと用いながら、自分が英語専攻であったと続けることで、専門教育を受けたにもかかわらず正しい英語を使えていないという滑稽さを際立たせている。ここには、学歴や専攻が必ずしも実際の能力を保証しないという風刺が込められている。

時代背景として、アメリカの大学教育はしばしば実用性の欠如や形式主義が批判されてきた。特に人文学系専攻に対しては「職業的価値が低い」と見なされる風潮もあり、オロークはそうした社会的な偏見を逆手に取って笑いに変えている。つまり、この言葉は教育制度や学問のあり方への軽妙な突っ込みなのである。

現代においても、この言葉は学歴社会や形式主義的な知識偏重への批判として通じる。例えば、資格や学位を持ちながらも実務能力に乏しい人材や、逆に学歴はなくても高い実力を発揮する人物がいる現実を思い起こさせる。オロークの皮肉は、肩書きや専攻の価値を絶対視するのではなく、実際の能力と謙虚さを重んじるべきだという示唆を与えているのである。

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