「私はニュース分析や評論の業界にかなり多くの同業者を知っているが、最高位の情報源から正式に聞いたところ、我々の子どもは皆ひとり残らず天才である」

P・J・オローク(画像はイメージです)
P・J・オローク(画像はイメージです)
  • 1947年11月14日~2022年2月15日(74歳没)
  • アメリカ合衆国出身
  • 政治風刺作家、ジャーナリスト、ユーモリスト

英文

”I know quite a few fellow members of the news analysis and commentary business, and I have it from the highest-placed sources, on the record, that each and every one of our children is a genius.”

日本語訳

「私はニュース分析や評論の業界にかなり多くの同業者を知っているが、最高位の情報源から正式に聞いたところ、我々の子どもは皆ひとり残らず天才である」

解説

この名言は、自己中心的な業界意識と親バカ的な風潮を風刺している。オロークは、ニュース解説や評論の世界に属する人々が、自らの子どもを過大評価していることを皮肉っている。「最高位の情報源」「正式に」というジャーナリズムの言葉を使いながら、実際には根拠のない親の自慢話に過ぎない点がユーモラスである。

背景には、知識人や評論家の自己重要感に対する批判がある。報道や評論の世界では、自分たちを特別視し、その家族や子どももまた特別な存在だと見なす傾向がある。オロークはその姿勢を笑い飛ばし、報道関係者の自己陶酔や権威主義を軽妙に突いている。

現代に応用すると、この言葉は専門家や知識人のバイアスを見抜く視点を提供している。エリート層が自分たちの立場を過大に評価し、世代を超えてその特権意識を持ち込むことは、一般市民との乖離を深める。オロークの皮肉は、権威的な言葉や立場の裏に潜む自己満足を見抜く批判精神の重要性を示しているのである。

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