「私は公立学校で育ったが、それは巨大な公立学校だった。生徒数3,200人の学校に通い、小学校の授業は40人余りのクラスだった。規律は厳格で、学びの大半は暗記中心だった。それでうまくいった」

P・J・オローク(画像はイメージです)
P・J・オローク(画像はイメージです)
  • 1947年11月14日~2022年2月15日(74歳没)
  • アメリカ合衆国出身
  • 政治風刺作家、ジャーナリスト、ユーモリスト

英文

”I grew up going to public school, and they were huge public schools. I went to a school that had 3,200 kids, and I had grade school classes with 40-some kids. Discipline was rigid. Most of the learning was rote. It worked.”

日本語訳

「私は公立学校で育ったが、それは巨大な公立学校だった。生徒数3,200人の学校に通い、小学校の授業は40人余りのクラスだった。規律は厳格で、学びの大半は暗記中心だった。それでうまくいった」

解説

この名言は、公教育の経験とその有効性を率直に語っている。オロークは、生徒数の多い公立学校で厳しい規律と暗記中心の学習を受けたが、それでも教育は機能していたと回想する。ここには、教育方法の是非をめぐる議論を超えて、「シンプルで基礎的な方法でも成果は出る」という現実的な視点が表れている。

背景として、20世紀中盤のアメリカでは、ベビーブーム期の人口増加と教育需要の拡大により、大規模校と画一的教育が一般的であった。規律重視と暗記学習は批判される一方で、読み書き計算などの基礎教育の普及には一定の効果を持った。オロークはその体験を肯定的に捉え、過去の公教育の実用性を評価している。

現代に応用すると、この言葉は教育改革への視座を与えている。個別最適化や創造性重視が叫ばれる一方で、基礎的な学習や規律の大切さを軽視してはならないという教訓がある。オロークの回想は、教育の方法論よりも、規律・基礎・継続性の重要性を強調するものであり、現代教育においても見直す価値のある視点となっている。

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