「コンピュータのどっちの端を覗き込めばいいのかさえ知らない。私は一度もコンピュータを使ったことがない」

- 1947年11月14日~2022年2月15日(74歳没)
- アメリカ合衆国出身
- 政治風刺作家、ジャーナリスト、ユーモリスト
英文
”I don’t even know which end of a computer one is supposed to gaze into. I’ve never used a computer.”
日本語訳
「コンピュータのどっちの端を覗き込めばいいのかさえ知らない。私は一度もコンピュータを使ったことがない」
解説
この名言は、現代テクノロジーへの戸惑いと、世代的な距離感をユーモラスに表現した自己風刺である。P・J・オロークは、あえて「どちらの端(which end)」という言い方をすることで、コンピュータという道具が自分には異物であり、使い方どころか向きすら分からないという誇張された無知を面白おかしく語っている。
「I’ve never used a computer.(私は一度もコンピュータを使ったことがない)」という断言は、現代人にとっては驚きを伴うほどの発言であり、それだけに「アナログ派」としての強い立ち位置やテクノロジー文明への距離感がにじみ出ている。しかしこの発言には、単なる技術音痴の嘆きではなく、文明の進歩が必ずしも万人に恩恵をもたらすわけではないという批評的視点も含まれている。
この名言は、テクノロジーに馴染めない人々や、デジタル社会への懐疑を持つ立場を象徴的に表していると同時に、自分の無知や不適応さえも笑い飛ばすことで、人間らしさや感性の優位を暗に主張する逆説的なユーモアにもなっている。オローク特有の自己嘲笑を通じた文明批評が凝縮された一言である。
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