「馬も馬力も、結局は地位と格好よさの問題である」

P・J・オローク(画像はイメージです)
P・J・オローク(画像はイメージです)
  • 1947年11月14日~2022年2月15日(74歳没)
  • アメリカ合衆国出身
  • 政治風刺作家、ジャーナリスト、ユーモリスト

英文

”Horses and horsepower alike are about status and being cool.”

日本語訳

「馬も馬力も、結局は地位と格好よさの問題である」

解説

この名言は、人間の虚栄心と技術の象徴的価値をユーモラスに表している。オロークは、かつての馬と現代の自動車に共通する要素として「ステータス」と「格好よさ」を挙げている。つまり、移動手段としての実用性よりも、それを所有することで得られる社会的評価や自己演出の側面を強調しているのである。

背景として、歴史的に馬は権力や富の象徴であり、武士や貴族の地位を示す存在であった。近代以降は自動車がその役割を引き継ぎ、馬力(horsepower)という言葉自体が力や高性能を誇示する指標となった。オロークはこの言葉遊びを通じて、人間が技術を「実用」よりも「見栄や競争」に利用する傾向を皮肉っている。

現代に応用すると、この言葉は消費文化やブランド志向を鋭く突いている。高級車の性能やスペック以上に、その所有が社会的地位や「クールさ」を示す記号として機能している現実は、多くの消費行動に当てはまる。オロークの言葉は、私たちが本当に必要なものと、見栄や虚栄で追い求めているものを区別すべきだという示唆を与えているのである。

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