「銃は政府の不正に対する究極の防波堤である」

P・J・オローク(画像はイメージです)
P・J・オローク(画像はイメージです)
  • 1947年11月14日~2022年2月15日(74歳没)
  • アメリカ合衆国出身
  • 政治風刺作家、ジャーナリスト、ユーモリスト

英文

“Guns are the ultimate bulwark against government misbehavior.”

日本語訳

「銃は政府の不正に対する究極の防波堤である」

解説

この言葉は、個人の武装権が国家権力への抑止力となるという、アメリカのリバタリアン思想や第二修正に根ざした信念を端的に表している。「bulwark(防波堤、防御壁)」という言葉は、銃が単なる自衛手段ではなく、政府の暴走に対抗するための最終的な保証であるという強い政治的メッセージを含んでいる。

P・J・オロークの発言として読むと、これは風刺的表現に見えても、根底には政府不信と個人主義の原則がある。アメリカ建国の歴史において、民兵や個人の武装が専制的な支配に対する自由の象徴であったという背景があり、それを現代に適用すれば、政府の「不正」に対する最終的な備えとして銃があるという論理が導かれる。

しかしこの主張は、銃社会を巡る賛否の激しい議論の中にある。現代においては、銃による暴力や大量殺人事件が多発し、個人の自由と公共の安全のバランスが問われている。オロークのこの言葉は、そうした現代の問題に対し、あくまで国家権力の制御という視点から銃所持の正当性を擁護する立場を示している。皮肉と真意が入り混じる一言であり、自由の代償について考えさせる名言である。

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