「農業というのは、最初の感謝祭の晩餐で、インディアンが魚の頭による肥料補助金でピルグリムのトウモロコシ生産を支援し、その見返りを受け取ったときから、政治にどっぷりつかった商売だ」

- 1947年11月14日~2022年2月15日(74歳没)
- アメリカ合衆国出身
- 政治風刺作家、ジャーナリスト、ユーモリスト
英文
”Agriculture is a business that has been up to its bib overalls in politics since the first Thanksgiving dinner kickback to the Indians for subsidizing Pilgrim maize production with fish head fertilizer grants.”
日本語訳
「農業というのは、最初の感謝祭の晩餐で、インディアンが魚の頭による肥料補助金でピルグリムのトウモロコシ生産を支援し、その見返りを受け取ったときから、政治にどっぷりつかった商売だ」
解説
この名言は、アメリカにおける農業と政治の長く深い癒着関係を、歴史とユーモアを交えて風刺した一言である。P・J・オロークは、ピルグリム(清教徒)が先住民から農業の技術と資源提供を受けたという、いわば「神話的な感謝祭の起源」にまでさかのぼって、農業がいかに政治的・利害的な取引の場であったかを誇張しつつ指摘している。
「bib overalls(胸当てつきの作業着)」は、農民の象徴的な衣装であり、「up to its bib overalls in politics(政治に胸当てまでどっぷりつかっている)」という表現は、農業が常に補助金、規制、票田としての政治的駆け引きの中心にあったことを象徴的に示している。
また「fish head fertilizer grants(魚の頭による肥料補助金)」という架空の表現は、現代の農業補助金制度の複雑さや滑稽さを、歴史に投影することで笑いに変えた巧妙な構成となっている。この名言は、農業が単なる自然や労働の営みではなく、制度と交渉と支援にまみれた現実のビジネスであることを、読者に強く印象づける風刺の好例である。
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