「人々が強い馬と弱い馬を見れば、本能的に強い馬を好む」

オサマ・ビンラディン(画像はイメージです)
ウサーマ・ビン・ラーディン(画像はイメージです)
  • 1957年3月10日~2011年5月2日(54歳没)
  • サウジアラビア出身
  • イスラム過激派指導者、テロ組織アルカーイダの創設者・指導者

英文

”When people see a strong horse and a weak horse, by nature they will like the strong horse.”

日本語訳

「人々が強い馬と弱い馬を見れば、本能的に強い馬を好む」

解説

この言葉は、人間が本能的に強者を好む心理を端的に表している。ビン・ラーディンはこの比喩を用いて、自らの組織を「強い馬」として印象づけ、支持や共感を集めようとした。強さを示すことが信頼や追随を生むという単純な論理に基づいているが、その「強さ」が暴力によって示される点に危険性がある。

時代背景としては、2001年の同時多発テロの前後において、この「強い馬と弱い馬」の比喩がアメリカへの挑戦の文脈で語られたとされる。軍事的・経済的に圧倒的なアメリカに対して「恐怖を与える行為によって強さを誇示する」ことが、支持獲得や過激派の動員に有効だと考えられていた。この発想は、力を示すことで群衆心理を操作する典型例である。

現代において、この言葉は強さへの盲目的な憧れがもたらす危険性を警告している。力を誇示する者が必ずしも正義であるとは限らず、暴力や威圧が「強さ」として評価されると社会は誤った方向へ導かれる。したがって、この名言は「力に従うのではなく正義に従うべき」という教訓として理解する必要がある。

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