「アフガニスタンでの二年間で私が生きたものは、他の場所では百年かかっても生きられなかった」

オサマ・ビンラディン(画像はイメージです)
ウサーマ・ビン・ラーディン(画像はイメージです)
  • 1957年3月10日~2011年5月2日(54歳没)
  • サウジアラビア出身
  • イスラム過激派指導者、テロ組織アルカーイダの創設者・指導者

英文

”What I lived in two years there[Afghanistan], I could not have lived in a hundred years elsewhere.”

日本語訳

「アフガニスタンでの二年間で私が生きたものは、他の場所では百年かかっても生きられなかった」

解説

この言葉は、アフガニスタンでの経験の濃密さと決定的な意味を示している。ウサーマ・ビン・ラーディンにとってアフガニスタンは、ソ連との戦いを通じて自らの思想と行動が形成された場であった。そこでの二年間は、単なる時間の長さではなく、彼の人生や運動全体を方向づける強烈な体験の集積であった。

時代背景としては、1979年から1989年のソ連・アフガン戦争がある。ビン・ラーディンはアフガニスタンに赴き、ムジャーヒディーンと共に戦い、資金援助や兵站支援のネットワークを築いた。この二年間は彼にとって、「信仰に基づく聖戦」の実体験と、人脈形成の基盤を固めた重要な時期であった。まさに人生の転換点と言える。

現代への応用として、この言葉は短期間であっても強烈な体験が人を根本的に変えることを示唆している。留学や戦地経験、災害対応など、極限状況の体験は通常の時間感覚を超えて人生を形成する。したがって、この名言は、時間の量よりも質こそが人間を形作るという普遍的な真理を含んでいるのである。

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