「私は19人の兄弟たちを指揮する者である……その襲撃を彼らに託した責任者であった」

- 1957年3月10日~2011年5月2日(54歳没)
- サウジアラビア出身
- イスラム過激派指導者、テロ組織アルカーイダの創設者・指導者
英文
”I am the one in charge of the 19 brothers … I was responsible for entrusting the 19 brothers … with the raids.”
日本語訳
「私は19人の兄弟たちを指揮する者である……その襲撃を彼らに託した責任者であった」
解説
この言葉は、2001年9月11日の同時多発テロにおける自らの指導的役割を示唆する発言である。「19人の兄弟」とはハイジャック犯を指し、その行動を「託した」と述べることで、テロを宗教的使命として正当化しようとしている。ここには暴力を組織的かつ計画的に遂行することを誇示する意図が見える。
歴史的に、この発言は世界的に衝撃を与えた9.11事件の責任を部分的に認める内容とされている。ビン・ラーディンは当初関与を否定する発言も行ったが、後にビデオや声明の中で指導者としての立場を強調した。この矛盾は、支持者に対しては英雄的指導者としての姿を示しつつ、国際社会に対しては責任回避を図る二重の戦略であったと考えられる。
現代への警句として、この発言は過激思想が組織的テロへとつながる現実を示している。個人の信念が仲間集団に広がり、組織化されたとき、その破壊力は計り知れない。したがって、この言葉は「思想の過激化が実行段階に至る危険性」を表しており、テロ防止のためには思想の拡散を早期に食い止め、対話や教育を通じて暴力の連鎖を断ち切る必要性を示している。
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