「芸術を創造することには信じられないほどの愛がありますが、『お金を稼ごう』と言い出す人がいると、それはうまくいきません。そのような目的でやるなら、やめた方がいいです」

- 1933年2月18日~
- 日本出身(後にアメリカ合衆国に帰化)
- 前衛芸術家、音楽家、平和活動家、「ジョン・レノンの妻」
英文
”There is an incredible love in creating art unless somebody is saying, ‘Hey, let’s just make money,’ because it doesn’t work when you do it that way. If you are aiming for that, forget it.”
日本語訳
「芸術を創造することには信じられないほどの愛がありますが、『お金を稼ごう』と言い出す人がいると、それはうまくいきません。そのような目的でやるなら、やめた方がいいです」
解説
この言葉は、芸術と金銭的利益の関係についての洞察を示している。芸術の根源には自己表現や人間の感情、社会へのメッセージといった純粋な動機があり、それが作品に力を与える。しかし、金銭的利益を第一の目的とする場合、芸術の持つ本質的な魅力や感動が失われると指摘している。
オノ・ヨーコは20世紀後半、ニューヨークの前衛芸術シーンで活動し、商業的価値よりも芸術の実験性や表現の自由を重視した人物である。ジョン・レノンとの活動も含め、彼女は「芸術は愛や平和を伝える手段である」という立場を明確にしていた。この背景からも、芸術を金儲けの手段と見ることに強い否定を示している。
現代においてもこの考えは示唆的である。例えば、SNSやデジタルコンテンツの世界では収益化が大きな課題となっているが、観客の心を動かす作品は往々にして純粋な創造の喜びから生まれる。商業的成功を目指す場合でも、まずは本質的な表現への愛を忘れないことが、長期的な評価や支持につながるのである。
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