「力は力です。それはエネルギーです。そしてもし大きな大きなエネルギーを得たなら、それを良い方法で使うことができるのです」

オノ・ヨーコ
オノ・ヨーコ
  • 1933年2月18日~
  • 日本出身(後にアメリカ合衆国に帰化)
  • 前衛芸術家、音楽家、平和活動家、「ジョン・レノンの妻」

英文

”Power is power. It’s energy. And if you get big, big energy, you can use that in a good way.”

日本語訳

「力は力です。それはエネルギーです。そしてもし大きな大きなエネルギーを得たなら、それを良い方法で使うことができるのです」

解説

この言葉は、オノ・ヨーコが力の本質をエネルギーとして捉えていることを示している。彼女は「力=支配」という否定的な側面ではなく、力を中立的で普遍的なエネルギーの流れと見なし、それをいかに用いるかが重要であると語っている。つまり、力そのものは善悪を持たず、人の選択によって方向づけられるという考え方である。

背景には、オノが平和活動や芸術を通じて「力の使い方」を問い続けてきたことがある。ジョン・レノンとの活動においても、彼女は社会的影響力を単なる名声や権威としてではなく、平和のメッセージを広めるための資源として活用した。ここでいう「big energy」とは、カリスマ性や影響力、あるいは集団の共感によって生まれる集合的な力をも含んでいる。

現代社会においても、この視点は意味を持つ。政治的権力や経済的資本、あるいはSNS上の拡散力も、使い方によっては破壊にも創造にもなる。オノの言葉は、力を恐れたり拒否するのではなく、大きな力を得たならば積極的に善に用いる責任があることを示唆しているのである。

感想はコメント欄へ

この名言に触れて、あなたの感想や名言に関する話などを是非コメント欄に書いてみませんか?

「オノ・ヨーコ」の前後の名言へ


申し込む
注目する
guest

0 Comments
最も古い
最も新しい 高評価
インラインフィードバック
すべてのコメントを見る