「公職にある人々は、最終的には自分をその地位に就けた人々に対して責任を負っていること、そして彼らが秘密にしている情報は本来私たち全員のものだということを忘れてしまっています」

- 1933年2月18日~
- 日本出身(後にアメリカ合衆国に帰化)
- 前衛芸術家、音楽家、平和活動家、「ジョン・レノンの妻」
英文
”Our public officials have forgotten that they are ultimately accountable to the people who put them in office, that the information they keep in secrecy belongs to all of us.”
日本語訳
「公職にある人々は、最終的には自分をその地位に就けた人々に対して責任を負っていること、そして彼らが秘密にしている情報は本来私たち全員のものだということを忘れてしまっています」
解説
この言葉は、政治的権力と市民の関係についての鋭い批判を含んでいる。公職にある人々は市民によって選ばれ、その信託の上に権力を行使しているにもかかわらず、その責任を忘れ、自らの立場を私物化する傾向がある。また、市民に属するべき情報を秘密にすることは、民主主義の根幹を揺るがす行為であると指摘している。
オノ・ヨーコは、芸術活動だけでなく社会的メッセージの発信を通じて、常に権力構造への批判を行ってきた。ベトナム戦争期の反戦活動や平和運動の中で、政府や政治家が国民の声を無視し、情報を独占する現実を目の当たりにしてきた経験が、この言葉の背景にある。彼女にとって、市民が主体となる社会こそが本来の姿である。
現代においても、情報の透明性や説明責任の問題は各国で重要な課題となっている。政府や公的機関が秘密裏に行う政策や隠された情報は、市民の信頼を損なう。オノ・ヨーコの言葉は、市民が政治の監視者であり、情報公開と説明責任を求める力を持たねばならないことを改めて訴えているのである。
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