「自分の思考がすぐに体に影響するのだと気づいたとき、私は自分の考えに注意すべきだと思いました。今では怒りを感じたら、なぜそう感じるのか自分に問いかけます。怒りの源を見つけることができれば、その否定的なエネルギーを何か前向きなものに変えることができるのです」

- 1933年2月18日~
- 日本出身(後にアメリカ合衆国に帰化)
- 前衛芸術家、音楽家、平和活動家、「ジョン・レノンの妻」
英文
”I realized that if my thoughts immediately affect my body, I should be careful about what I think. Now if I get angry, I ask myself why I feel that way. If I can find the source of my anger, I can turn that negative energy into something positive.”
日本語訳
「自分の思考がすぐに体に影響するのだと気づいたとき、私は自分の考えに注意すべきだと思いました。今では怒りを感じたら、なぜそう感じるのか自分に問いかけます。怒りの源を見つけることができれば、その否定的なエネルギーを何か前向きなものに変えることができるのです」
解説
この言葉は、オノ・ヨーコが思考と身体の結びつきを深く意識していることを示している。人は怒りや不安といった思考に支配されると、心身に負担を与える。しかし彼女は、そうした感情を単に抑圧するのではなく、その原因を探る自己対話によって理解し、変換することを重視している。
背景には、彼女自身が数多くの困難や批判を経験してきた人生がある。攻撃的な報道や社会的偏見にさらされながらも、それらに押し潰されずに活動を続けられたのは、怒りや悲しみを創作のエネルギーへと転化する術を身につけていたからだと言える。これは彼女の芸術がしばしば強い感情を伴いながらも、最終的には愛や平和のメッセージへ昇華されている理由でもある。
現代社会においても、この姿勢は重要である。ストレスや怒りをそのまま放出すれば対立や破壊を招くが、その源を理解し、建設的な表現や行動に変えることで、個人も社会も前進できる。オノの言葉は、感情の否定ではなく、感情の変換こそが創造的な生き方につながることを教えているのである。
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