「オーシュ、レクトゥール、ミランドにほど近い場所で、三夜にわたり大きな火が空から降る。きわめて驚嘆すべき出来事が起こり、そのすぐ後に大地が震えるであろう」

ノストラダムス(画像はイメージです)
ノストラダムス(画像はイメージです)
  • 1503年12月14日~1566年7月2日(62歳没)
  • フランス出身
  • 医師、占星術師、詩人

英文

”Very near Auch, Lectoure, and Mirande, great fire will fall from the sky for three nights. A most stupendous and astonishing event will occur. Very soon afterwards, the earth will tremble.”

日本語訳

「オーシュ、レクトゥール、ミランドにほど近い場所で、三夜にわたり大きな火が空から降る。きわめて驚嘆すべき出来事が起こり、そのすぐ後に大地が震えるであろう」

解説

この句はフランス南西部の具体的な地名を挙げている点で注目に値する。オーシュ、レクトゥール、ミランドはいずれもガスコーニュ地方の町であり、ノストラダムスの活動圏に近い地域である。「三夜にわたり空から火が降る」という表現は、隕石落下や火球現象を思わせるが、戦争における砲撃や火薬の爆発の暗喩とも解釈されてきた。

「その後に大地が震える」という句は、文字通りの地震を意味する可能性もあるが、社会的激動や戦乱の比喩と読むこともできる。ノストラダムスはしばしば自然災害と人為的災禍を重ね合わせて表現しており、これもまた解釈の幅を広げている。

現代的に見ると、この予言は科学的事実の予知というよりも、天変地異への畏怖と宗教的・象徴的解釈を融合させたものといえる。天からの火と地の震動は、人類に避けがたい大災厄を暗示する普遍的なイメージであり、現代人にとっても戦争や自然災害の象徴として読み替えることが可能である。

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