「王国の精神がその防衛を弱体化させる。民は王に反旗を翻す。新たな和平が結ばれるが、聖なる法は衰退する。パリはかつてないほどの窮地に立たされるであろう」

- 1503年12月14日~1566年7月2日(62歳没)
- フランス出身
- 医師、占星術師、詩人
英文
”The spirit of the kingdom undermines its defenses. People will rise against the king. A new peace is made; holy laws deteriorate. Paris has never before found herself in such dire straits.”
日本語訳
「王国の精神がその防衛を弱体化させる。民は王に反旗を翻す。新たな和平が結ばれるが、聖なる法は衰退する。パリはかつてないほどの窮地に立たされるであろう」
解説
この句は、王権の衰退と民衆の蜂起を描いていると解釈される。「王国の精神が防衛を弱体化させる」という表現は、内部からの腐敗や士気の低下を示しており、王権の正統性が揺らぐ過程を示唆している。民衆が王に立ち向かう場面は、革命や内乱を想起させるものである。
「新たな和平が結ばれるが、聖なる法は衰退する」という箇所は、政治的妥協によって一時的な安定が得られる一方、宗教的・道徳的秩序が崩壊することを意味している。これは、16世紀フランスにおける宗教戦争や、その後の和平と権威の失墜と結び付けて理解できる。また、後世にはフランス革命とパリの混乱と関連付けられることも多い。
現代的に読むならば、この予言は政治権力の危機と社会秩序の崩壊が繰り返し歴史に現れることを示す寓話といえる。「パリはかつてないほどの窮地に立たされる」という一節は、単なる都市の困難を超えて、文明の中心が揺らぐ象徴的危機を描いたものと理解できる。
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