「正しき者の血がロンドンに求められ、66年に火によって焼かれる。古き貴婦人はその高き座から落ち、同じ宗派の多くが殺されるであろう」

ノストラダムス(画像はイメージです)
ノストラダムス(画像はイメージです)
  • 1503年12月14日~1566年7月2日(62歳没)
  • フランス出身
  • 医師、占星術師、詩人

英文

”The blood of the just will be demanded of London, burnt by fire in the year ’66. The ancient Lady will fall from her high place, and many of the same sect will be killed.”

日本語訳

「正しき者の血がロンドンに求められ、66年に火によって焼かれる。古き貴婦人はその高き座から落ち、同じ宗派の多くが殺されるであろう」

解説

この句はノストラダムスの予言の中でも特に有名であり、1666年のロンドン大火との関連で語られることが多い。「66年」という具体的な数字が示されているため、歴史的事実と結び付けやすいのである。1666年には、ペストの流行と大火がロンドンを襲い、数万人が命を失ったと記録されている。

「古き貴婦人」が意味するものについては諸説ある。ロンドンそのものを擬人化したものとする解釈、あるいは聖職権や宗教的権威を指すとする解釈もある。また「同じ宗派の多くが殺される」という表現は、当時の宗教的対立を踏まえ、カトリックとプロテスタント間の緊張を反映していると見ることもできる。

現代的に受け止めるならば、この予言は単なる災害の予兆ではなく、自然災害と宗教的・社会的混乱が重なって人々を苦しめる歴史的現象を象徴しているといえる。ノストラダムスの曖昧な詩句は、後世に現実の出来事を重ね合わせることで説得力を増してきた。そのため、この句はしばしば「的中した予言」と称される典型例となっている。

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