「武器も炎も成し得なかったことが、会議における甘き言葉によって成し遂げられるであろう」

ノストラダムス(画像はイメージです)
ノストラダムス(画像はイメージです)
  • 1503年12月14日~1566年7月2日(62歳没)
  • フランス出身
  • 医師、占星術師、詩人

英文

”That which neither weapon nor flame could accomplish will be achieved by a sweet speaking tongue in council.”

日本語訳

「武器も炎も成し得なかったことが、会議における甘き言葉によって成し遂げられるであろう」

解説

この句は、戦争や暴力では不可能なことを、言葉と説得力が可能にするという真理を示している。剣や火が象徴するのは武力と破壊であり、それらが果たせないことを「甘き言葉」、すなわち外交・交渉・雄弁によって成し遂げることができると強調している。

歴史的には、16世紀ヨーロッパは宗教戦争と政治的混乱の時代であったが、同時に条約や同盟、会議による調停も重視されていた。この予言は、力によらず弁舌と政治的駆け引きによって結果が左右される時代背景を反映していると考えられる。

現代的に読むならば、この句は外交・交渉・言論の力の普遍的価値を指摘している。戦争がもたらすのは破壊であるが、言葉による合意は持続的な解決をもたらす可能性がある。これは、現代の国際関係や社会においても有効であり、暴力ではなく対話によってこそ人類は困難を克服できるという警句として理解できる。

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