「遅かれ早かれ、汝らは大いなる変化を目にするであろう。恐ろしき惨禍と復讐が訪れる。月がその天使に導かれるように、天は天秤へと近づくからである」

ノストラダムス(画像はイメージです)
ノストラダムス(画像はイメージです)
  • 1503年12月14日~1566年7月2日(62歳没)
  • フランス出身
  • 医師、占星術師、詩人

英文

”Sooner and later you will see great changes made, dreadful horrors and vengeances. For as the Moon is thus led by its angel, the heavens draw near to the Balance.”

日本語訳

「遅かれ早かれ、汝らは大いなる変化を目にするであろう。恐ろしき惨禍と復讐が訪れる。月がその天使に導かれるように、天は天秤へと近づくからである」

解説

この句は、大きな変革と災厄の到来を告げる予言である。「大いなる変化」「恐ろしき惨禍と復讐」という表現は、社会的・政治的激変や戦乱を示唆している。ノストラダムスの予言はしばしば、秩序の転換点を恐怖と結び付けて描写しており、この句もその典型といえる。

「月がその天使に導かれる」という部分は、天体と運命の結び付きを表している。月は変化や周期の象徴であり、それを導く「天使」は運命の力や見えざる原理を指すと解釈される。また「天は天秤へと近づく」という表現は、黄道十二宮の天秤座(Balance)を意味し、均衡や裁きの時が訪れることを暗示する。

現代的に解釈すれば、この句は時代の変化は必然であり、それは恐怖や報復を伴いながらも均衡へと導かれるというメッセージを含んでいる。混乱の先に「天秤=バランス」が訪れることは、破局の後に秩序が回復することを示唆している。すなわち、これは単なる破滅の予告ではなく、変革と均衡の両義的な運命を示す予言として読むことができる。

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