「第三の月、太陽が昇るとき、猪と豹が火星の野で戦う。疲れた豹は天に目を上げ、太陽の周りで戯れる鷲を見るであろう」

- 1503年12月14日~1566年7月2日(62歳没)
- フランス出身
- 医師、占星術師、詩人
英文
”In the third month, the sun rising, the Boar and the Leopard on the field of Mars to fight; The tired Leopard raises its eye to the heavens, sees an eagle playing around the sun.”
日本語訳
「第三の月、太陽が昇るとき、猪と豹が火星の野で戦う。疲れた豹は天に目を上げ、太陽の周りで戯れる鷲を見るであろう」
解説
この句は、象徴的な動物によって国家や権力を表す寓話的予言である。「猪(Boar)」と「豹(Leopard)」は、それぞれ特定の国や勢力を指すと解釈されてきた。しばしば「豹」はイングランドやフランスを象徴し、「猪」は中欧の諸国(特にボヘミアやドイツ系勢力)に結び付けられることが多い。「火星の野」とは、戦争の舞台を意味しており、三月に戦争が勃発することを暗示している。
「疲れた豹が天を仰ぎ見る」という描写は、劣勢に立たされた勢力が上空に希望や助力を求める姿を象徴している。その時に「太陽の周りで戯れる鷲」を見るという表現は、鷲を国章とする勢力(神聖ローマ帝国、ロシア、アメリカなど)の介入や存在を暗示していると解釈できる。
現代的に読むならば、この句は国家間の戦争における第三勢力の介入を象徴する予言として捉えられる。直接的な勝敗よりも、戦う両者(猪と豹)の消耗と、その隙に鷲の象徴を持つ国が優位を得るという歴史的パターンを描いている。ノストラダムスは寓話的に、戦争の主役ではない外部勢力が最終的に利益を得る構図を示しているといえる。
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