「狼が入り込む都市において、敵はすぐそばに迫るであろう。異国の軍勢が大国を荒らし、同盟軍が山々と国境を越えて進軍する」

ノストラダムス(画像はイメージです)
ノストラダムス(画像はイメージです)
  • 1503年12月14日~1566年7月2日(62歳没)
  • フランス出身
  • 医師、占星術師、詩人

英文

”In the city that the wolf enters, enemies will be close by. An alien force will sack a great country. Allies will cross the mountains and the borders.”

日本語訳

「狼が入り込む都市において、敵はすぐそばに迫るであろう。異国の軍勢が大国を荒らし、同盟軍が山々と国境を越えて進軍する」

解説

この句は、戦乱と侵攻の情景を描いている。「狼が入り込む都市」という表現は象徴的で、狼はしばしば侵略者や略奪者の象徴として用いられる。つまり都市の内部に敵が潜入した時点で、すでに外部の脅威が迫っていることを暗示している。

「異国の軍勢が大国を荒らす」という一節は、外敵による侵略を示し、ヨーロッパにおける大規模な外国軍の進攻を想起させる。続く「同盟軍が山々と国境を越える」という表現は、アルプスを越えてイタリアやフランスに進軍した軍勢、あるいは近代の戦争で国境を越えて参戦した連合軍を連想させるため、しばしばナポレオン戦争や第二次世界大戦に関連付けて解釈されてきた。

現代的に読むならば、この予言は外敵侵入と同盟軍の動員による大規模戦争を象徴している。都市が内部から脆弱化し、異国の力によって荒廃するという構図は、歴史上繰り返されてきた現象である。また、「山と国境を越える同盟軍」という表現は、戦争が国境を容易に越えて広がる性質を警告する寓話的な表現として理解できる。

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