「ドイツにおいて新たな宗派が生まれ、古代の異教の時代をよみがえらせるであろう」

ノストラダムス(画像はイメージです)
ノストラダムス(画像はイメージです)
  • 1503年12月14日~1566年7月2日(62歳没)
  • フランス出身
  • 医師、占星術師、詩人

英文

”In Germany, a new sect shall be born which shall renew ancient pagan times.”

日本語訳

「ドイツにおいて新たな宗派が生まれ、古代の異教の時代をよみがえらせるであろう」

解説

この句はドイツにおける新宗派の誕生を示唆するものである。16世紀当時、ノストラダムスの同時代にはすでに宗教改革が始まっており、マルティン・ルターを中心とするプロテスタント運動がドイツから広がっていた。「新たな宗派」とは、この歴史的現実を反映していると考えられる。

「古代の異教の時代をよみがえらせる」という表現は、カトリック教会から見た異端的運動の比喩と解釈できる。ルター派やその他の改革派は、従来の聖職制度や儀式を否定し、聖書中心の信仰に立ち返ろうとしたため、伝統的な教会からは信仰の破壊と退行と見なされたのである。

現代的に考えるならば、この句は既存秩序の否定と新しい思想の台頭という普遍的な歴史の動きを象徴している。新宗派の誕生はしばしば「古代への回帰」と「新時代の幕開け」の双方を伴う。したがって、この予言は単なる宗教運動の言及にとどまらず、社会変革が過去の伝統を引き合いに出しつつ新たな価値を築く過程を描いたものと解釈できる。

感想はコメント欄へ

この名言に触れて、あなたの感想や名言に関する話などを是非コメント欄に書いてみませんか?

「ノストラダムス」の前後の名言へ


申し込む
注目する
guest

0 Comments
最も古い
最も新しい 高評価
インラインフィードバック
すべてのコメントを見る