「フランコはカスティーリャから軍を率いて来るであろう。大使が抗議し、分裂が生じる。リベラの兵もその軍に加わる。大いなる人物は湾への入場を拒まれるであろう」

- 1503年12月14日~1566年7月2日(62歳没)
- フランス出身
- 医師、占星術師、詩人
英文
”Franco will bring the army from Castille. The ambassador will complain, causing a schism. Rivera’s men will be part of the force. The great man will be denied entry to the gulf.”
日本語訳
「フランコはカスティーリャから軍を率いて来るであろう。大使が抗議し、分裂が生じる。リベラの兵もその軍に加わる。大いなる人物は湾への入場を拒まれるであろう」
解説
この句は、非常に具体的な名前が登場する点で注目される。「フランコ」と「リベラ」という名は、20世紀スペインの歴史的人物、すなわちフランシスコ・フランコ将軍とプリモ・デ・リベラを想起させるため、しばしばスペイン内戦と結び付けられる。しかし、ノストラダムスの16世紀当時にこれらの名前が予言として登場したのか、後世の翻訳や解釈の改変なのかは疑わしい点が多い。
内容としては、「フランコがカスティーリャから軍を率いる」という描写は、スペイン内戦期にフランコがカスティーリャを拠点として進軍した史実と重ねられる。「大使が抗議し、分裂が生じる」という一節は、国際社会の外交的対立を示唆し、当時のヨーロッパ諸国の分裂的対応を反映するように見える。また「大いなる人物が湾への入場を拒まれる」という箇所は、国際的な封鎖や介入の拒絶を象徴していると読める。
しかし、歴史的に見れば、この句は真正のノストラダムス文献に見られない疑いが強い。具体的な近代の固有名が登場するのは不自然であり、後世の改変か偽作である可能性が高い。そのため、もしこの言葉がノストラダムスに帰せられるのであれば、解説は行えず、真作ではない疑いがあると注記せざるを得ない。
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