「まずフランスに、次にルーマニアに――陸と海を越えてイギリスとパリへ。その偉大な同盟により驚くべき事業が成し遂げられる。暴虐なる者はロレーヌを失うであろう」

ノストラダムス(画像はイメージです)
ノストラダムス(画像はイメージです)
  • 1503年12月14日~1566年7月2日(62歳没)
  • フランス出身
  • 医師、占星術師、詩人

英文

”First in France, first in Romania – by land and sea to the English and Paris. Marvellous deeds by that great alliance. The violent brute will lose Lorraine.”

日本語訳

「まずフランスに、次にルーマニアに――陸と海を越えてイギリスとパリへ。その偉大な同盟により驚くべき事業が成し遂げられる。暴虐なる者はロレーヌを失うであろう」

解説

この句は、フランスとルーマニアを拠点に展開する大同盟の行動を描写していると解釈される。「陸と海を越えてイギリスとパリへ」という表現は、国際的な軍事行動あるいは外交同盟を意味し、特に大規模な連合軍の進軍を想起させる。

「偉大な同盟によって驚くべき事業が成し遂げられる」という一節は、軍事的勝利や政治的成果を示唆する。後半の「暴虐なる者はロレーヌを失う」とは、フランス東部のロレーヌ地方をめぐる戦いを意味すると考えられる。ロレーヌは歴史的にフランスとドイツの間で争奪された地域であり、この表現は外敵による支配者が敗北し、領地を失うことを象徴している。

現代的に読むならば、この句は国際的同盟が暴力的支配者を打ち破り、領土を解放するという寓話的構図を描いているといえる。具体的には、しばしば第一次世界大戦や第二次世界大戦に重ねられて解釈され、連合軍の勝利とドイツの敗北を象徴するとされた。普遍的に捉えれば、これは暴虐と侵略は同盟と連帯によって打ち砕かれるという歴史の教訓を示す予言的言葉といえる。

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