「地の中心からの地震のような火が、新しい都市の周囲に震動を引き起こすであろう。二つの大いなる岩が長く戦い、その後アレトゥーサが新たな川を赤く染めるであろう」

- 1503年12月14日~1566年7月2日(62歳没)
- フランス出身
- 医師、占星術師、詩人
英文
”Earthshaking fire from the center of the Earth will cause tremors around the New City. Two great rocks will war for a long time, then Arethusa will redden a new river.”
日本語訳
「地の中心からの地震のような火が、新しい都市の周囲に震動を引き起こすであろう。二つの大いなる岩が長く戦い、その後アレトゥーサが新たな川を赤く染めるであろう」
解説
この句は自然災害と戦乱の結び付きを象徴的に描いた予言である。「新しい都市(New City)」という言葉は後世においてニューヨークと関連付けられることが多いが、単に未来の都市や再建された都市を意味する可能性もある。「地の中心からの火」は地震や火山噴火を思わせ、自然の破壊的力を示している。
「二つの大いなる岩が長く戦う」という表現は、巨大な勢力の衝突を暗示する。これは国家間の戦争、あるいは思想や宗教の対立を象徴すると解釈されてきた。最後の「アレトゥーサが新たな川を赤く染める」という部分は、ギリシア神話の泉の女神アレトゥーサを引き合いに出し、流血によって川が赤く染まるという戦乱のイメージを結びつけている。
現代的な視点からすれば、この句は自然災害と人為的な戦争が複合的に文明を揺るがすという普遍的な構図を描いているといえる。ノストラダムスが用いた神話的・象徴的言葉は、具体的未来を告げるというより、人類が直面する破局的状況の寓話として機能しているのである。
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