「ディアナとマーキュリーのすべての銀にもかかわらず、その像は湖で発見されるであろう。新しき粘土を探す彫刻家のために、彼とその民は黄金にあふれるであろう」

ノストラダムス(画像はイメージです)
ノストラダムス(画像はイメージです)
  • 1503年12月14日~1566年7月2日(62歳没)
  • フランス出身
  • 医師、占星術師、詩人

英文

”Despite all the silver of Diana and Mercury, their images will be found on the lake. For the sculptor looking for new clay, he and his people will be flooded with gold.”

日本語訳

「ディアナとマーキュリーのすべての銀にもかかわらず、その像は湖で発見されるであろう。新しき粘土を探す彫刻家のために、彼とその民は黄金にあふれるであろう」

解説

この句は、神話的象徴を交えて富と芸術の結び付きを描いた予言である。「ディアナ(ローマ神話の月の女神)」と「マーキュリー(商業と富の神)」の「銀」は、天体や貨幣の象徴と解釈できる。だが「湖で像が発見される」という表現は、失われた文化財や偶像が再び見いだされることを暗示している。

「新しき粘土を探す彫刻家」とは、文字通り芸術家や職人を指すと同時に、新たな表現や価値を追求する人間そのものを象徴している。彼とその民が「黄金にあふれる」という結末は、文化的創造が物質的繁栄をもたらすことを示唆している。これは、芸術や創造性が経済的成功を導くという寓話的表現ともいえる。

現代的に読むならば、この予言は芸術的創造と富の循環を表している。物質的な富(銀)が失われても、新たな創造(粘土を探す彫刻家)によってより大きな富(黄金)がもたらされるという構図は、文化と経済の関係に通じる普遍的な洞察である。ノストラダムスはここで、新しい創造への探求がやがて人々を潤すという希望的な未来像を描いているといえる。

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