「四十五度の地で空が燃え上がる。火は大いなる新しき都市に迫り、瞬く間に散らばる大いなる炎が立ち上がる。そのとき、人はノルマン人から証拠を得ようとするであろう」

- 1503年12月14日~1566年7月2日(62歳没)
- フランス出身
- 医師、占星術師、詩人
英文
”At forty-five degrees, the sky will burn. Fire to approach the great new city; in an instant, a great scattered flame will leap up, when one will want to get evidence from the Normans.”
日本語訳
「四十五度の地で空が燃え上がる。火は大いなる新しき都市に迫り、瞬く間に散らばる大いなる炎が立ち上がる。そのとき、人はノルマン人から証拠を得ようとするであろう」
解説
この句は、ノストラダムスの予言の中でもしばしば大火災や戦乱の兆しとして引用されるものである。「四十五度の地」とは北緯45度付近を指すとされ、フランス南部やイタリア北部、あるいはニューヨーク(後世の解釈では「新しき都市」= New City)と結び付けられることもある。ここでの「空が燃える」は隕石や火災、爆撃を暗示すると読まれてきた。
「大いなる新しき都市」は、解釈者によってニューヨークやリヨンなどに比定される。炎が「瞬く間に散らばる」という表現は、近代以降には爆発的災害や大規模攻撃を連想させる。特に20世紀以降、この句は第二次世界大戦の空襲や2001年の同時多発テロと結び付けられることが多かった。
「ノルマン人から証拠を得ようとする」という表現は難解だが、歴史的にはフランス北部やイングランドに由来する民族を指し、後世には北方勢力や西欧諸国を暗示すると考えられてきた。現代的に見れば、この句は具体的未来を予知したものというより、都市文明の脆弱性と大災厄の衝撃を象徴的に描いた予言であり、歴史の中で繰り返し異なる事象に当てはめられてきたのである。
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