「ローザンヌから大いなる悪臭が立ちのぼるが、その原因は分からないであろう。遠き地から来た人々は追放され、空に火が見え、異国の国は敗北するであろう」

- 1503年12月14日~1566年7月2日(62歳没)
- フランス出身
- 医師、占星術師、詩人
英文
”A great stench will come from Lausanne, but they will not know its origin; they will put out all people from distant places, fire seen in the sky, a foreign nation defeated.”
日本語訳
「ローザンヌから大いなる悪臭が立ちのぼるが、その原因は分からないであろう。遠き地から来た人々は追放され、空に火が見え、異国の国は敗北するであろう」
解説
この句は、スイスのローザンヌを中心とした不吉な出来事を描いている。「悪臭」は象徴的であり、疫病や汚染、あるいは比喩的に腐敗や不正の蔓延を意味する可能性がある。「原因は分からない」という表現は、人々が災厄の本質を理解できず混乱する様子を示している。
「遠き地から来た人々の追放」は、移民や異民族に対する排斥を想起させる。社会不安や災厄の際に、外部から来た人々がしばしばスケープゴートにされてきた歴史的現象を反映していると考えられる。また「空に火が見え」という表現は、隕石・戦争の爆撃・自然現象など多様に解釈されるが、いずれも恐怖を煽る象徴的描写である。
最後の「異国の国は敗北する」という一節は、これらの混乱の末に外敵の敗北が訪れることを示している。現代的に読むならば、この予言は災厄・社会不安・異民族排斥・戦争といった要素が連鎖的に結びつく人類の歴史的パターンを寓話的に描いているといえる。すなわち、原因不明の災害や危機の中で、外部の人々が不当に責められ、最終的に戦乱へと発展するという人間社会の繰り返される構図を示す警告である。
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