「一人の平凡な兵士が帝国を築くであろう。だがついには運命に行き当たり、大いなる岩へと流刑される」

- 1503年12月14日~1566年7月2日(62歳没)
- フランス出身
- 医師、占星術師、詩人
英文
”A common soldier will make an empire, but he will eventually meet his fate and be condemned to the Great Rock.”
日本語訳
「一人の平凡な兵士が帝国を築くであろう。だがついには運命に行き当たり、大いなる岩へと流刑される」
解説
この句は、卑しい出自の兵士が大帝国を築くが、最後には失墜するという典型的な権力者の興亡を描いている。特に「平凡な兵士が帝国を築く」という一節は、歴史的にしばしばナポレオン・ボナパルトと結び付けられてきた。彼は下級士官から台頭し、フランス皇帝となったが、敗北の末に「大いなる岩」すなわちセントヘレナ島への流刑に処されたことと符合する。
「大いなる岩」という表現は、単なる象徴としても読める。権力者が最終的に孤立した土地や牢獄に閉じ込められる運命を指し、歴史上の多くの支配者に当てはまる寓意的表現とも解釈できる。つまりこれは一人の具体的な人物を予言するのではなく、権力の絶頂と没落という普遍的な歴史のパターンを描いているともいえる。
現代的に考えるならば、この句はカリスマ的指導者の台頭と破滅という歴史の教訓を示している。力によって帝国を築いた者は、その力によって滅びるという循環の必然性を表しており、ノストラダムスは寓話的に権力の儚さと栄光の裏に潜む孤独な結末を示唆している。
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