「過去の恩を忘れず、それに報いようとする者は、物事を行えば必ず成功する。過去の恩を忘れ、さらなる恩を欲しがる者は、物事を行えば必ず失敗する」

二宮尊徳(画像はイメージです)
二宮尊徳(画像はイメージです)
  • 1787年9月4日~1856年11月17日
  • 日本出身
  • 経世論、農政家、思想家、実践的儒学者

原文

「前恩を記し以て之を報ぜんと欲する者は、事をなせば必ず成る。前恩を忘れて後恩を貪る者は、事をなせば必ず敗る」

現代語訳

「過去の恩を忘れず、それに報いようとする者は、物事を行えば必ず成功する。過去の恩を忘れ、さらなる恩を欲しがる者は、物事を行えば必ず失敗する」

解説

この言葉は、感謝の心を持つ者は成功し、恩知らずで貪欲な者は失敗するという因果の法則を説いている。「前恩」とは、これまでに受けた好意や助けを意味し、それを心に刻み、報いようとする姿勢が、行動の誠実さや周囲との信頼を生み出す。尊徳は、報恩感謝を人間の基本的徳目と考えており、それを欠いた行動は、どれほど巧妙であっても根が腐っており、やがて崩れると見抜いていた。

彼自身、幼少期に両親を亡くし、親戚や他人の援助によって育った過去を持つ。そのため、「受けた恩を忘れず、それに報いること」を実人生で貫き、農村復興や藩財政の立て直しに際しても、常に人との信義と恩義を重視した。この名言は、そうした尊徳の生き方と深く結びついている。

現代社会においても、成功する人々の多くは、支えてくれた人々への感謝と報恩を忘れない。反対に、他人の助けを当然と考え、さらなる見返りを求めるような人物は、人望を失い孤立しがちである。この言葉は、人間関係や社会において長く信頼されるためには、まず恩を忘れず、それに報いる姿勢が不可欠であるという、時代を超えた真理を示している。

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