「あなたがたは、自らの祖国の大地において、イスラム的民主主義、イスラム的社会正義、そして人間の平等の発展と維持を守り続けなければならない」

- 1876年12月25日~1948年9月11日(71歳没)
- パキスタン出身
- 政治家、弁護士、パキスタン建国の父、初代総督
英文
”You have to stand guard over the development and maintenance of Islamic democracy, Islamic social justice and the equality of manhood in your own native soil.”
日本語訳
「あなたがたは、自らの祖国の大地において、イスラム的民主主義、イスラム的社会正義、そして人間の平等の発展と維持を守り続けなければならない」
出典
出典不詳(編集中)
解説
この言葉は、ジンナーが国民に託した建国理念の継承と防衛を示している。彼はパキスタンを単なる独立国家ではなく、イスラムの価値観を基盤とした新しい政治共同体として構想した。ここで言う「イスラム的民主主義」とは、多数派の専制ではなく、協議と公正を重んじる統治のあり方を指し、「イスラム的社会正義」とは貧者や弱者を保護し平等を実現する社会制度を意味する。つまり、国家建設の核心は自由と正義、平等の調和にあった。
歴史的背景として、建国直後のパキスタンは不安定な政治状況にあり、国内の融和と制度の確立が急務であった。ジンナーは国民に対して、独立を達成した後もその成果を守り、イスラムの理念を実際の国家運営に根付かせる責任があると強調した。これは外的な脅威に対抗するだけでなく、内部からの腐敗や不正を防ぐ使命をも意味していた。
現代においても、この言葉は重要な示唆を与える。民主主義や社会正義の理念は一度獲得すれば永遠に維持されるものではなく、不断の努力と警戒が必要である。ジンナーの発言は、国家の理念を守り続けるのは政府だけでなく市民一人ひとりの責務であることを示しており、今日の民主社会においても通じる普遍的な教訓となっている。
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