「私が皆に伝えるメッセージは希望と勇気、そして自信である。我々の持つすべての資源を組織的かつ体系的に結集し、重大な課題に直面するならば、偉大な国家にふさわしい厳粛な決意と規律をもってこれに立ち向かおう」

ムハンマド・アリー・ジンナー(画像はイメージです)
ムハンマド・アリー・ジンナー(画像はイメージです)
  • 1876年12月25日~1948年9月11日(71歳没)
  • パキスタン出身
  • 政治家、弁護士、パキスタン建国の父、初代総督

英文

”My message to you all is of hope, courage and confidence. Let us mobilize all our resources in a systematic and organized way and tackle the grave issues that confront us with grim determination and discipline worthy of a great nation.”

日本語訳

「私が皆に伝えるメッセージは希望と勇気、そして自信である。我々の持つすべての資源を組織的かつ体系的に結集し、重大な課題に直面するならば、偉大な国家にふさわしい厳粛な決意と規律をもってこれに立ち向かおう」

解説

この言葉は、ジンナーがパキスタン建国後の国民に向けて発した鼓舞と団結のメッセージである。彼は、国家の将来を切り拓くために必要なのは、恐怖や絶望ではなく、希望・勇気・自信という積極的な精神であると強調した。さらにその精神を実際の行動に結びつけるためには、資源を無秩序に消費するのではなく、体系的かつ組織的な動員が不可欠であると説いている。

歴史的背景として、独立直後のパキスタンは難民問題、経済的困難、行政機構の未整備といった深刻な課題に直面していた。その中でジンナーは、国民が不安や混乱に流されるのではなく、規律と決意をもって国家的試練に挑むべきだと呼びかけた。この姿勢は、単なるスローガンではなく、新国家を存続させるための現実的な指針であった。

現代においても、この言葉は大きな意味を持つ。世界のあらゆる国家や社会は、経済危機や自然災害、政治的混乱といった課題に直面する。その際に求められるのは、恐怖や分裂ではなく、希望と勇気を基盤にした規律ある共同の努力である。ジンナーの言葉は、困難な状況に直面する人々にとって、今なお強い励ましとなる普遍的な教訓を含んでいる。

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