「リビアを植民地化しようとする意図がある。そしてそれが、西洋による新たな植民地化と戦おうとするリビア国民の意志を生み出している」

- 1942年6月7日~2011年10月20日(69歳没)
- リビア出身
- 軍人、政治家、革命指導者、リビア国家元首
英文
”There is an intention to colonise Libya. And this makes the Libyan people want to fight the new colonisation by the West.”
日本語訳
「リビアを植民地化しようとする意図がある。そしてそれが、西洋による新たな植民地化と戦おうとするリビア国民の意志を生み出している」
出典
出典不詳(編集中)
解説
この言葉は、カッザーフィーが西側諸国の介入を「新植民地主義」として非難した発言である。彼はリビアの独立と主権を強調し、西洋の軍事行動や経済的圧力を旧来の植民地支配の延長と見なしていた。特に2011年のNATOによる軍事介入は、彼にとって自国を再び従属させようとする動きと映り、それに抗するために国民を鼓舞する言葉としてこの発言が使われた。
歴史的背景として、リビアは20世紀初頭にイタリアの植民地支配を受けた経験を持つ。独立後も石油資源をめぐって欧米との関係は複雑であり、カッザーフィーは一貫して反帝国主義的姿勢をとってきた。そのため「再植民地化」という表現は、国民に過去の記憶を呼び起こし、愛国心を高める効果を狙ったものである。
現代的な視点から見れば、この発言は外国介入と主権の衝突を象徴している。国際社会からは独裁者の排除と人道的介入と説明された行為でも、国内からは主権侵害として抵抗の対象となることがある。この言葉は、外部からの介入がいかに「植民地化」と結び付けられ、国民の戦意や団結を正当化する論理に転化されるかを示す一例である。
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