「西側は解放運動をテロ運動と見なす。だから私はテロ支援の罪で告発されるのだ。なぜなら私は解放運動を支持しているからだ」

カダフィ大佐(画像はイメージです)
  • 1942年6月7日~2011年10月20日(69歳没)
  • リビア出身
  • 軍人、政治家、革命指導者、リビア国家元首

英文

”The West sees liberation movements as terrorist movements, and that is why I am accused of supporting terrorism: because I support liberation movements.”

日本語訳

「西側は解放運動をテロ運動と見なす。だから私はテロ支援の罪で告発されるのだ。なぜなら私は解放運動を支持しているからだ」

出典

出典不詳(編集中)

解説

この言葉は、カッザーフィーが西側諸国からの「テロ支援国家」批判に対する反論を示している。彼は冷戦期からアフリカや中東、さらにはアイルランド共和軍(IRA)やその他の解放運動を支援したことで知られるが、西側はそれを「テロリズムの支援」と非難した。カッザーフィーにとって、それは帝国主義に抗する正当な独立闘争への連帯であり、批判は不当であると考えていた。

歴史的背景として、20世紀後半は「解放運動」と「テロリズム」の境界が曖昧であった。植民地支配や人種差別体制に対抗する武装闘争は、支持者にとっては独立や正義のための戦いであり、反対者にとっては無差別攻撃を伴うテロ行為と映った。カッザーフィーはこの二重基準を批判し、自らの立場を「解放の側」に位置づけていた。

現代的に見れば、この発言は国際社会における「テロリズム」の定義の政治性を浮き彫りにする。ある国家や組織にとっては正義の闘争であっても、別の国家からは安全保障上の脅威とされる。この視点は、今日の紛争や武装運動をめぐる国際的議論にも通じており、カッザーフィーの言葉は依然として挑発的でありながらも普遍的な問いを含んでいる。

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