「未知の世界ということが僕を刺激するのである。譬えばまだ読んだ事のない書物の紙を紙切小刀で切る感じの如きものである」

- 1862年2月17日~1922年7月9日(60歳没)
- 日本出身
- 小説家、評論家、翻訳家、軍医
原文
「未知の世界ということが僕を刺激するのである。譬えばまだ読んだ事のない書物の紙を紙切小刀で切る感じの如きものである」
解説
この言葉は、未知への好奇心がもたらす高揚感を比喩的に表現している。「未知の世界」というのは、まだ経験していない分野や出来事、知識の領域を指す。それが「僕を刺激する」というのは、未知が人の探究心や行動力を引き出す強い原動力になることを意味する。
ここでの比喩「まだ読んだ事のない書物の紙を紙切小刀で切る感じ」は、昔の書物が袋綴じで販売され、読むために一枚一枚を小刀で切り開く作業を指している。つまり、未知の内容に触れる直前の、期待と緊張が入り混じった瞬間を象徴している。
現代においても、新しい技術、文化、経験に触れるとき、人は同じような昂ぶりを感じる。旅行前の準備、未体験の分野への挑戦、未知の書籍や映画の鑑賞など、「扉を開く前の喜び」こそが学びや成長の大きな推進力となることを、この言葉は示している。
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