「映画館がもう、次にどうしたらいいか本当にわからないとこにまで来てるのは確かなことですから」

- 1941年1月5日~
- 日本出身
- アニメーション監督、映画監督、脚本家、スタジオジブリ共同創設者
原文
「映画館がもう、次にどうしたらいいか本当にわからないとこにまで来てるのは確かなことですから」
出典
続・風の帰る場所 映画監督・宮崎駿はいかに始まり、いかに幕を引いたのか
解説
この言葉は、映画産業が重大な転換点に直面している現実を指摘している。映画館という場は長らく人々が作品を共有する空間として機能してきたが、時代の変化や鑑賞形態の多様化によって、従来のモデルが揺らぎ始めている。宮崎はその状況を、単なる不安ではなく構造的な危機として捉えている。
背景には、配信サービスや個人視聴の増加により、映画館の存在意義が問われ始めた現代の環境がある。しかし宮崎の視点は批判だけではなく、「わからない」ことを認める勇気に重きが置かれている。未来を明確に描けないからこそ、改めて映画館の価値を問い直さなければならないという創造的な姿勢が含まれている。
この言葉は、映画館に限らず、あらゆる文化的場所に対する問いでもある。確かなのは、従来のやり方では先が見えないということだけであり、だからこそ今、新たな形や役割を模索するチャンスでもある。宮崎は、迷いと危機を受け止めた上で、そこから次の可能性へ目を向けるべきだという姿勢を示しているのである。
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