「子供は可能性を持ってる存在で、しかも、その可能性がいつも敗れ続けていくっていう存在だから、子供に向かって語ることは価値があるのであって。もう敗れきってしまった人間にね、僕はなにも言う気は起こらない」

- 1941年1月5日~
- 日本出身
- アニメーション監督、映画監督、脚本家、スタジオジブリ共同創設者
原文
「子供は可能性を持ってる存在で、しかも、その可能性がいつも敗れ続けていくっていう存在だから、子供に向かって語ることは価値があるのであって。もう敗れきってしまった人間にね、僕はなにも言う気は起こらない」
出典
解説
この言葉は、宮崎駿が子供に向けて作品を作り続ける理由を明確に語ったものといえる。子供は無限の可能性を持つが、現実の中でその可能性は何度も挫折を経験する。だからこそ、可能性を失っていない存在に語りかけることに価値があると考える姿勢が示されている。
一方で、「敗れきってしまった人間」には語りかける意味を感じないと述べているのは、単なる冷淡さではない。むしろ、人間が現実の中で希望を失う悲しさや苦さを深く理解しているからである。だからこそ、子供のうちに理想・希望・想像力を育てることが重要であるという、教育的かつ哲学的な視点が読み取れる。
現代社会では、早い段階で挫折を強いられる子供も多い。しかしこの名言は、挫折こそ経験しながらも、可能性を消さずに前へ進んでいける心の土壌を育てることの重要性を訴えている。創作や教育に関わる者にとっての指針であり、人間が未来を持ち続けるための根源的な視点である。
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