「女性はね、異界から平気で来るんですよ、図々しい顔して」

- 1941年1月5日~
- 日本出身
- アニメーション監督、映画監督、脚本家、スタジオジブリ共同創設者
原文
「女性はね、異界から平気で来るんですよ、図々しい顔して」
出典
続・風の帰る場所 映画監督・宮崎駿はいかに始まり、いかに幕を引いたのか
解説
この言葉は、女性という存在を現実の境界を超えて現れる生命力の象徴として捉えた視点である。宮崎は作品の中で、異界と現実の境界を行き来する女性キャラクターを多く描いてきた。彼女たちは常識や制約に縛られず、世界の論理を飛び越える強さと図太さを持っている。ここでの「図々しい」という表現には批判ではなく、むしろたくましさへの敬意が含まれている。
宮崎の女性像は、受動的ではなく、状況を動かす存在である。ナウシカ(風の谷のナウシカ)やシータ(天空の城ラピュタ)、サン(もののけ姫)などは、どの世界観においても現状に風穴を開け、物語を前へ進める力を背負っている。彼女たちは常に異界との接点に立ち、そこで生きることを恐れない。この言葉は、女性が持つ境界を破るエネルギーを直感的に表現したものだと言える。
現代社会では、女性の役割や立場が議論され続けているが、宮崎の視点はそれを超え、生命力そのものとしての女性像を描いている。異界から来るという表現は、社会の枠組みに収まらない創造的力を意味する。つまり、女性の存在には常に世界を変える可能性があり、その強さは時に図々しく見えるほど自然で大胆であるという洞察が込められているのである。
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