「失われた10年とか20年って言ってるけど、僕なんか何も失ってないですよ。一生懸命仕事やったしね、手応えもあったし」

- 1941年1月5日~
- 日本出身
- アニメーション監督、映画監督、脚本家、スタジオジブリ共同創設者
原文
「失われた10年とか20年って言ってるけど、僕なんか何も失ってないですよ。一生懸命仕事やったしね、手応えもあったし」
出典
続・風の帰る場所 映画監督・宮崎駿はいかに始まり、いかに幕を引いたのか
解説
この言葉は、社会が語る停滞や不況の時代を個人の努力と実感によって乗り越える姿勢を示している。世間では「失われた10年」「失われた20年」といった言葉で時代を悲観的に語るが、宮崎はその言説に流されず、自分の歩みを信じて生きることの重要性を強調している。外部の評価よりも、自分の仕事への熱意と手応えを軸にしている点が核心である。
この視点は、時代によって価値が左右されるのではなく、人生とは常に個人の行動によって形づくられるという考えに基づく。どれだけ社会が不況であっても、創作を続け、成果を感じられたのであれば、それは失われた時間ではなく、むしろ積み重ねた時間となる。宮崎は、努力の結果として得た手応えを何よりの証拠として語っている。
現代社会では、経済統計や風潮によって自分の人生まで暗く捉えてしまう傾向がある。しかしこの言葉は、時代を言い訳にせず、自分の仕事と向き合い続ける姿勢が生き方の軸になることを教えている。失われたかどうかは社会が決めるものではなく、自分の歩みに納得できるかどうかで初めて判断される―その力強いメッセージが、この言葉に込められているのである。
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