「人生は本当は大して面白いもんじゃないんだっていう。だから、音楽を聴いたり、絵を観たり絵を描いたり、本を読んだりしてるんで」

- 1941年1月5日~
- 日本出身
- アニメーション監督、映画監督、脚本家、スタジオジブリ共同創設者
原文
「人生は本当は大して面白いもんじゃないんだっていう。だから、音楽を聴いたり、絵を観たり絵を描いたり、本を読んだりしてるんで」
出典
解説
この言葉は、宮崎駿の人生観と芸術観を率直に表現している。人生は本来それほど面白いものではないという視点は悲観ではなく、冷静な現実認識である。そのうえで、音楽や絵、本といった芸術に触れるのは、人生に意味や彩りを与えるための行為であるという考え方が示されている。
芸術は娯楽ではなく、生活を支える拠り所として語られている点が重要である。宮崎駿の作品においても、日常の中に小さな感情の揺らぎや静かな幸福を見出そうとする姿勢が貫かれている。これは、人生の虚無感や停滞をただ嘆くのではなく、芸術を通じて人間の心に灯りをともす行為として創作を捉えていることの表れである。
現代社会では効率や成果が優先され、人生の「面白さ」は数値化されがちである。しかしこの名言は、人生を無理に面白くしようとするのではなく、芸術を通して日々を支える態度を示している。芸術とは現実逃避ではなく、むしろ現実と折り合いをつけながら生きるための方法であり、そこにこそ創作の価値があるという哲学的な視点が読み取れる。
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