「ここでこれを男の子にするのと女の子にするのとどっちが好きかっていったら、俺は女の子のほうがやる気が起こるっていう、それだけです。なんでかっていうと、自分が男だからじゃないか、というところで(笑)」

- 1941年1月5日~
- 日本出身
- アニメーション監督、映画監督、脚本家、スタジオジブリ共同創設者
原文
「ここでこれを男の子にするのと女の子にするのとどっちが好きかっていったら、俺は女の子のほうがやる気が起こるっていう、それだけです。なんでかっていうと、自分が男だからじゃないか、というところで(笑)」
出典
解説
この言葉は、宮崎駿が作品における主人公の性別選択の理由を率直に語ったものである。深い理屈をこねるのではなく、自身の感覚や性別を踏まえ、創作意欲が湧くほうを選ぶという姿勢が明確に示されている。ここには、創作はまず自分の感覚に正直であるべきだという、自然体の姿勢が存在する。
宮崎駿の作品には、少女が主人公となる物語が多い。これは単なる流行や意図的なマーケティングではなく、自身が男であるがゆえに少女の視点を想像することで創作意欲が刺激されるという、非常に人間的な理由に基づくものである。この言葉は、キャラクター創造における感情と視点の距離感の重要性も示唆している。
現代社会では、主人公の性別や設定に対してさまざまな議論が起こるが、この名言は創作の原点とは「やる気が起こる対象を選ぶこと」であると教えている。視点の転換を促すためにも、自分とは異なる性別や立場に感情移入する試みは有効であり、創作の出発点として極めて健全な考え方である。ここには、理屈よりも率直な感覚を信じる創作者の姿勢が表れている。
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