「自分の専門の道でないとしても、道を広く知っていれば、さまざまなことに出会い、通じるものである。いずれにしても人としては、自分の道をよく磨くことが肝心である」

- 1584年頃~1645年6月13日
- 日本出身
- 剣豪、兵法家、芸術家
原文
「其道にあらざるといふとも、道を広く知れば、物ごとに出であふ事也。いづれも人間におゐて、我が道我が道をよくみがく事肝要也」
現代語訳
「自分の専門の道でないとしても、道を広く知っていれば、さまざまなことに出会い、通じるものである。いずれにしても人としては、自分の道をよく磨くことが肝心である」
解説
この言葉は、専門外の分野にも関心を持ち、広い視野を持つことの重要性と、同時に自らの本分を磨き続けることの大切さを説いている。宮本武蔵は剣術家であると同時に、書画・工芸・兵法書の著述など多彩な才能を発揮した人物であり、多様な道を知ることが一つの道を極める上で不可欠であると実感していたのであろう。
「道を広く知れば」とは、他分野の原理や視点を取り入れることで、自己の専門にも応用が利くという発想である。たとえば、絵画の構図や建築の均衡感覚が、剣の間合いや動きにも影響を与えるというように、道は異なれど根本の理には共通点がある。だからこそ、他の道を知ることもまた、自らの道を磨く助けとなる。
とはいえ、最終的には「我が道をよくみがく事」が肝要とされる。他者の道に憧れて自分を見失うのではなく、外から学びつつ内に磨きをかける。この姿勢は、現代においても専門職の在り方や生涯学習の価値を考える上で示唆に富んでいる。多様な知見を受け入れながら、自分の信じる道を深めることこそが、真の成長に繋がるという教訓である。
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