「天にまします神が、地上の二大国の関係を改善する方法を見いだすための十分な知恵を我々に与えることを拒まれるはずがない」

- 1931年3月2日~2022年8月30日(91歳没)
- ソビエト連邦(ロシア)出身
- 政治家、第8代ソビエト連邦共産党書記長・初代かつ最後のソ連大統領
英文
”Surely, God on high has not refused to give us enough wisdom to find ways to bring us an improvement in relations between the two great nations on earth.”
日本語訳
「天にまします神が、地上の二大国の関係を改善する方法を見いだすための十分な知恵を我々に与えることを拒まれるはずがない」
解説
この言葉は、ゴルバチョフが米ソ関係の改善に向けた希望と信念を表現した発言である。彼は普段、自らを無神論者と称していたが、ここでは「神」を比喩的あるいは象徴的な存在として持ち出している。これは宗教的信仰の表明というより、人類の理性と知恵への信頼を示す表現と解釈するべきである。
歴史的背景として、この言葉は冷戦末期の米ソ関係に結びついている。当時、両国は依然として核兵器を背景とした緊張関係にあったが、レーガン大統領とゴルバチョフの会談を通じて軍縮交渉が進展した。ここで「神が与えた知恵」という表現を用いたのは、理性と対話によって大国間の対立を克服できるはずだという強い信念を象徴している。
現代においても、この名言は大国間協調の可能性を示唆している。国家間の緊張や対立は避けがたいが、人類は理性と知恵を用いて平和的解決を導くことができる。ゴルバチョフの言葉は、宗教的文脈を超えて、人間の叡智を信じ、共存の道を探るべきだという普遍的な教訓を伝えている。
感想はコメント欄へ
この名言に触れて、あなたの感想や名言に関する話などを是非コメント欄に書いてみませんか?
「ミハイル・ゴルバチョフ」の前後の名言へ
申し込む
0 Comments
最も古い